✅ポイント
◉ FF金利は「5.25-5.50%」
◉ FRBは引き締めバイアスをやや弱める方向でガイダンスを微調整し、成長率の鈍化とインフレ率の緩和(ただし依然として上昇)を示唆
FOMC STATEMENT
(日本語訳)
最近の指標は、経済活動の伸びが第3四半期の力強いペースから鈍化したことを示唆している。雇用の増加は年初から緩やかになったが、依然力強く、失業率は低水準を維持している。インフレ率はこの1年で緩和したが、依然として高水準にある。
米国の銀行システムは健全で弾力的である。家計と企業に対する金融・信用状況のタイト化は、経済活動、雇用、インフレの重荷になりそうだ。これらの影響の程度は依然不透明である。委員会は引き続きインフレ・リスクに細心の注意を払っている。
当委員会は、長期的には最大限の雇用とインフレ率2%の達成を目指している。これらの目標を支持するため、委員会は
フェデラルファンド金利の目標レンジを5.25-5.50%に維持することを決定した。委員会は、追加情報と金融政策へのその影響を引き続き評価する。インフレ率を長期的に2%に戻すために適切と思われる追加的な政策引き締めの程度を決定する際、委員会は金融政策の引き締めの累積、金融政策が経済活動やインフレ率に影響を与えるラグ、経済・金融情勢を考慮する。さらに委員会は、以前に発表された計画に記載されているように、財務省証券、政府機関債および政府機関モーゲージ担保証券の保有残高の削減を継続する。委員会は、インフレ率を2%の目標に戻すことに強くコミットしている。
金融政策の適切なスタンスを評価する上で、当委員会は経済見通しに関する情報の影響を引き続き監視する。委員会は、委員会の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、金融政策のスタンスを適宜調整する用意がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関する読みなど、幅広い情報を考慮に入れる。