各指数パフォーマンス(前日)
24(金)終値が右の通り。
前週に発表された経済指数(PMI, PCE)の強さからUS10年利回りが少しずつ上昇している。
それに伴い、各指数(DOW,S&P,Nasdaq,Russell)共に下落し、ドル円はわずかに円高寄り。
3月は米国株に弱気市場のリスクをもたらすとモルガン・スタンレーのストラジストは警告している。
また、JPモルガンCEO_ジェイミー・ダイモン氏は今後「恐ろしいもの」に直面していると述べていて、
ソフトランディングの可能性はまだあるが、米国経済には以下の4項目(FRB、ウクライナ、エネルギー、中国)を克服すべき障害として挙げている。
セクター別の月初・年初パフォーマンスは下図の通り。
オレンジ:月初パフォーマンス
青 :年初パフォーマンス
指数別の月初・年初パフォーマンスは下図の通り。
オレンジ:月初パフォーマンス 全ての指数でマイナス。
青 :年初パフォーマンス 全ての指数でプラス。特にNASDAQが大きくプラス。
2022年第4四半期(S&P500企業の94%が実績値を発表)については、
S&P500企業の68%がEPSサプライズを、S&P500企業の66%が収益サプライズを肯定的に報告しています。
2022年第4四半期、収益成長率については-4.8%の減益です。
前年同期比で減益となるのは2020年第3四半期(-5.7%)以来のこととなります。
2023年第1四半期、収益ガイダンスについて
S&P500の76%がマイナスのEPSガイダンスを、21%がプラスのEPSガイダンスを発表しています。
PER
S&P500の向こう12ヶ月PERは17.7です。このPERは5年平均 (18.5)を下回っていますが、10年平均(17.2)よりも高くなっています。
FACTSET
PMI (購買担当者景気指数)
米国の製造業・サービス業合わせた2月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、前月から3.4ポイント上昇して50.2。活動の拡大と縮小の境目である50をわずかに上回り、8カ月ぶりの高水準となった。
サービス業PMIは昨年6月以来の活動拡大を示した。異例な暖冬が一部影響した可能性が高い。
製造業PMIは前月より小幅な縮小にとどまった。
✅総合(下図グラフ) 50.2 ( 予想:47.5 前回:46.8)
✅製造業 47.8 ( 予想:47.2 前回:46.9)
✅サービス 50.5 ( 予想:47.3 前回:46.8)
PCE (個人消費支出)
1月の個人消費支出(PCE)価格指数は、予想を上回る伸びとなった。
この結果を受け、米金融当局の積極的な利上げにはまだ長い道のりが残されており、経済がソフトランディング(軟着陸)を達成できる可能性は低くなったとの見方が強まった。
クリーブランド連銀のメスター総裁は、PCE価格指数が予想を上回る伸びとなったことについて、利上げ継続の必要性を示していると指摘したが、3月のFOMC会合では0.5ポイント利上げが正当化されるとまでは踏み込まなかった。
セントルイス連銀のブラード総裁は別の発言機会で、「今すぐ行動して、信頼回復を急ぐべきだ」と述べた。
今週の経済指標カレンダー
その他経済指標の表を下表参照